オーソモレキュラー療法について
オーソモレキュラー ADHD編栄養学について
序)ADHDの治療は現在薬物療法がかなりおこなわれている。時には、薬物療法の専門家でない医師が処方しているのが日本の現状である。心臓病の専門家でない医師が心臓の薬を処方するようなもので、この現象は日本特有としか言いようがない。
コンサータ、ストラテラ、インチュニテイチブいずれも結構副作用があり、専門家といえども軽々に使うべきではないだろう。ところが、日本では案外この分野の専門家でない素人が使用している。なぜだろう。外国では当然専門家が処方している。理由はいろいろだが、家族がまず専門家をあまり頼らない傾向があると言うことだろう。外国では患者、家族がまず医師に、あなたはこの病気の専門家ですかと問うだろう。日本ではそれは失礼なのだろうか、まず問わない。私は長く医師生活を送ってきたが、そこらをほとんど問われたことはなかった、医師免許を見せろ、出身大学はどこかと問われたことは数回あったが。それだけ、日本では医師が尊敬されていると言うことだろうか。
とにかく、中枢薬は難しい。専門家ほどそれを知っている。もっと、日本で専門性を問うて欲しいと個人的には思います。
さて、薬物療法批判を若干おこなったが、一方、西洋薬で劇的に治った方も多くおられます。まずは試してみる、という姿勢は正しいと思います。ただし、学校側がこの生徒はせからしい、薬でも飲ませとけ、という上から目線はよくないでしょう。飲まされる側に立って考えてほしいとおもいます。さて、本題に戻りましょう。オルソモレキュラーでした。薬にどうしても頼りたくない、という方は多いです。ただし、それに答えられる医師は日本には少ない。国民より遙かに医師が薬を愛しています。
さて、本論では薬以外の治療、今回はオーソモレキュラーを改めて述べます。
本論) ADHDのオーソモレキュラー
参考:ジュリー・マシューズ 発達障害の子どもが変わる食事
大森隆史訳 青春出版社
これについては以前一部述べています。 ADHDの原因は以前はほとんど遺伝といわれていました。しかし、今は遺伝3割、環境7割と変化しています。
環境とは
食品添加物、栄養価の低い食品、過剰な糖分の摂取、磁気障害(テレビ、携帯、パソコンなど)、放射能汚染、金属、環境ホルモン、不眠などの生活の乱れなどなどです。
他には内分泌(ホルモン)の問題、免疫系、食物過敏などが言われています。
ここ30年、上の影響が大きいと言われています。
1990年代より
しかし、世の中はそれらの事実には目を向けているとはいえません。
本療法の骨子は
小麦、乳製品を抜く食事療法(GFCF食事療法)ですが、日本の伝統的な食事には小麦も乳製品も含まれていないので日本人は米国人よりはこの治療法は有利と彼女は著書で述べています。
ADHDの子どもを早期発見し、早期治療していくことは急務です。しかし、オーソモレキュラー(栄養学)をご存じの医師は余りに少ない。福岡市で何人の医師がそれをご存じでしょう? 早急に医師、家族、本人はオーソモレキュラーを知ってそれを実践していきましょう。
オーソモレキュラーは米国では既に認められています。日本でもどしどし実践して、ADHDの子どもを治していきましょう。勿論、薬物、療養教育は大切です。それらをミックスしていくのがベストでしょう。
各論)
治療法の前になぜオーソモレキュラーが役立つかを述べましょう。、
実は発達障害は心理的な障害ではなく、神経の障害といわれている。
神経の障害とは??
体内の代謝システムの異常!?
その結果、神経や神経伝達物質の働きに支障が出ている。機能低下がおこる。生化学経路、消化、免疫システムに欠陥があるため以下の各症状(身体症状)が出てくる。
睡眠障害
疲れやすい、同じ姿勢を保つのが難しい
夜尿症
チック
頭痛
筋肉痛
吐き気
じんましん、ぜんそく、アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患
中耳炎など耳の感染症
便秘、下痢など腸の問題
他には
多動性
不注意
衝動性など
結局
特定の遺伝的な要素を持つ人が環境毒性の被害を受けた結果、障害が発症するということです。
遺伝 3割、 環境 7割
というのが本質であろう。
治療法)
環境毒を排除すること!!
参考:退行型の自閉症あり。1歳半から2歳ごろ発症する自閉症は予防接種で高熱後言葉を失った。
農薬を散布している土地で過ごした後に発症した。
など、ある出来事の後、自閉症を発症する例がある。
0歳でわかる自閉証以外の例が結構あるわけで、この事実は大きい。遺伝以外の本症があるのですから、医師、家族はこの事実に注目し、オーソモレキュラーを始めなければならないでしょう。1990年頃より1-2歳の間に何かが起こって発症する例が増えている。2/3は1歳以降!? そこに環境の影響がある。化学物質や家族の喫煙があたえる影響水銀などの有害な重金属ダイオキシンなどの化学物質などがある。
R1.1.3
文責 脇元 安