オーソモレキュラーとは

 海外では1960年代からうつ病、パニック障害、発達障害などに応用されてきた治療法の一つですが、日本では遅れて10数年前から一部で、ここ数年はかなりの日本の医師が関心をようやく持ち始めた方法です。

さて本法とは:

 分子整合栄養医学に基づいた栄養療法で、病気の基礎に体内の栄養バランスの乱れがある考え、その是正を追究する方法です。海外ではかなりの成果を挙げ、国民のかなりが頼っていますが、日本ではまだ少数に限られています。

栄養素を本来あるべき正常な状態に整え、不足している栄養素を至適量補給することで、本来の生体恒常性(ホメオスターシス)・自らの自然治癒力を高め、病気の進行を防ぎ、症状の改善を目的としている。さらには、病気の予防にも役立っているというものです。

 注意:至適量には個人差があり、治療はオーダーメイド、個人的治療になります。

栄養不足を補うという単純な方法ではなく、その人に好ましい量を与える、というイメージになります。

実際の方法

 まずは詳しい血液検査が必要になります。

 通常の医療機関では15-20項目ですが、栄養療法では60項目以上の 詳細な項目の血液検査が必要です。

 その検査結果をオーソモレキュラー的に解析し、不足している栄養素、代謝の状況を読み取り、サプリメントの種類、至適量を選択するというものです。

不足している物:

  鉄、亜鉛、マンガン、アミノ酸、ミネラル、タンパク質、ホルモンなどなど多くあります。

サプリ:

  提供する多くの会社が海外、日本にありますが、日本のMSSは信頼できる会社です。

検査費用(私費)

  初回  院長によるカウンセリング+血液検査+分析料金  25,000円

  第2回目 血液の分析結果説明+院長による栄養指導  5,000円

  第3回目以降  栄養指導のみ 5,000円
         血液検査を再度希望される場合は 20,000円            

  

 
著効例もあります。特に発達障害、若者のアパシー(無気力症候群)、慢性疲労などにはいいと思います。

 従来の薬物(安定剤、抗うつ薬、抗精神病薬、感情調整薬、漢方など)、療育治療などではなかなか改善しない場合、試してみるのもいいと思います。特にお子さんをお持ちの親御さんにはもっと関心を持って頂きたいと考えます。

あと、家庭での食事、給食も見直しが必要かもしれません。

ここ30年の食事、おやつには多々問題があると漸くいわれるようになりました。米国ではとっくの昔に戦後の食生活、環境の害が言われ、一部見直しが進んでいます。今の日本は均一主義で給食にはパンと牛乳などのように全く昔ながらの給食が続いています。

家庭でもインスタント、レトルト食品、カレ-、シチュー、ハンバーグ、うどん、ラーメン、オムレツ、寿司など簡単な食品が多くなりました。これらの見直しとともに、睡眠、ゲーム、Uチューブなどの問題などを見直していく必要がありましょう。テレビの弊害もあります。お日様を拝まなくなったことも一因でしょう。昔はよかった、とはいえませんが、余りに機械的に便利になりすぎた現代社会を見直していくのも一法でしょう。

                 R2.1.19文責 脇元 安