自律神経失調症は、交感神経と副交感神経の、二つから成り立つ自律神経のバランスが崩れることによっておこる病気です。
自律神経は、自分の意思とは関係がなく、生命活動の維持や調節をして、絶え間なく活動している神経のことです。
自律神経が乱れると、身体に様々な障害が出てきます。
自律神経失調症は日本特有の病名ですが、身体(内臓)は特に異常はないのに、さまざまな身体の症状を呈するものをいいます。
自律神経失調症は、原疾患としてうつ病やパニック障害、身体表現性障害などが認められることが多く、元になっている病気が特定できない場合でも、ストレスが主な原因になっている可能性が高いため、適応障害と診断される場合もあります。
内科で自律神経失調症と診断された場合には、改めて精神科や心療内科で診察・カウンセリングを受けることを勧められています。
自律神経失調症の症状
身体症状
- 腹痛
- 下痢
- 胸焼け
- 食欲不振
- 頻尿
- 残尿
- 口渇
- 肩こり
- 全身倦怠感
- めまい
- 冷汗
- 身体の一部が震える
- 緊張する場面ではないのに脈が速くなる
- 激しく血圧が上下する
- 立ちくらみ
- 耳鳴り
- 吐き気
- 頭痛
- 微熱
- 生理不順
- 過呼吸
精神的症状
- 人間不信
- 情緒不安定
- 不安感
- イライラ
- 抑うつ気分
治療方法

治療は、できたらしばらく休養する、それが叶わない時は薬(精神安定剤、自律神経調整剤、時に漢方)を使う、カウンセリング、環境調整(時には配置転換)などを組み合わせていけば、充分治る病気です。